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内装仕上げ材のお話し(壁・天井)

先日の日曜日にコロナウイルスのワクチン接種に行ってきたことをお伝えしました。

会場は平田農村改善センターという場所でした。
市町村合併により旧平田町の施設になるのですが、初めて行きました。
『農村居住者の健康増進や地域連帯を深めるための研修及び集会施設』のようです。

いつ建てられたのかは分かりませんが、とてもきれいな印象の場所でした。
コロナワクチン接種の過程で座って待つ時間が2回ほどあったので建物内部の様子を遠目ながらも舐めるように眺めていました。

中央前方にステージがあって、両サイドの上部には照明とか音響の場所がありました。
どうやら多目的ホールのようです。町民ホールだったのかな?

壁は白くて、天井は・・・、あれ?覚えてないなぁ・・・
2回目の接種の時に確認してこよっと!

公共の施設の内装仕上げはオーソドックスにまとめられるものですが、住宅の場合は建てる方の自由ですよね。

自由と言っても住宅会社によって取り扱うものが違ったりするので、勧められた中から選ぶ事がほとんどだと思います。

『家を建てる時はこれを絶対使いたい!』とい材料があれば、家づくりを依頼する会社に伝えて家づくりするのも有りですけどね!

では、住宅の内装材はどんなものがあるのかを私の好き嫌いも含めてお伝えしていきたいと思います。

 

内装仕上げ材の種類

【ビニールクロス】

現代の家づくりで一番使われている材料だと思います。

一番の理由は安価だからですね。

もう一つはデザインが豊富にあるというコトですね。
外壁の時にもお伝えしましたが、印刷技術が優れているので色々な柄やカラーがたくさんあります。

ビニールクロスはポリ塩化ビニルを主原料とする壁紙です。
ほかの壁紙に比べて施工が簡単で、 通気性、吸水性は劣りますが、水拭きができるなど、手入れが簡単な材料です。

その中でも私のオススメは【空気を洗う壁紙】です。

実際にメーカー営業マンが他社のビニールクロスとは違うのを分かってもらうツールを持ち歩いています。
私も体感しました。

2つの筒があり、片方に空気を洗う壁紙、もう片方に他社の壁紙を入れてあります。
それぞれにアンモニア臭を注ぎ込みフタをする。
数秒後(何秒だったか忘れた)に蓋を開けて匂いを嗅ぐと摩訶不思議!
空気を洗う壁紙の方は薄っすらとアンモニア臭?
他社壁紙の方はツーンとアンモニア臭が鼻の奥に刺さりました。

ビニールクロスなら空気を洗う壁紙がオススメです!

 

【紙クロス】

文字通りに紙で出来ている壁紙です。

天然素材なので、環境にやさしいといわれています。
弊社では土佐和紙を提案していた時期もありました。
和紙は独特の風合いを楽しめます。
また、湿気を吸収し、乾燥時には湿気を放出するという特性があります。
消音効果もあるといわれています。
紙の中にケナフや亜麻などを入れたものもあり、二酸化炭素を吸収してくれるという特性もあるそうです。
そのため、環境保全に役立つともいわれています。

和紙のデメリットというと紙の継ぎ目を1センチくらい重ねて貼るのが標準施工になっているので継ぎ目が分かります。
ビニールクロスだと通常貼り替えですが、紙クロスは重ねて貼っていきます。
その時に重ねてある部分が厚くなっているので盛り上がっている部分が増えていきます。
気にされる方だと使えない材料になってしまいますね。

 

最近では、ドイツの新聞紙の再生紙と、木の製材時にでるおがくずを使って作られる【オガファーザー】というクロスを使っています。

オガファーザーの特徴も紙なので呼吸性がある素材であるということです。
一般的なビニールクロスに比べ、約16倍の放湿性能(JIS A 6901:2005せっこうボード製品に準ずる。)の呼吸性能を持っています。
日本の住環境では、湿気が基によりカビの発生が多く健康被害がありますが、オガファーザーは呼吸性があり、湿気が行き来できる為、カビの発生リスクを低減できます。
それだけでなく、自然素材であるためビニールクロスとは異なり、素材の表面で静電気が発生することがなく、壁に埃を引き寄せません。
なので、アレルギー物質の少ない快適な室内空気環境を作れる素材と言えます。

デメリットは、ビニールクロスと比べて材料代が高くなります。倍くらいかな…
紙なので、施工時の取り扱いに気を遣わなければなりません。ビニールと違って汚れたら拭けるわけではないし、伸縮が無いので職人さんは嫌がりますね。

 

【塗装壁】

塗装屋さんが塗る仕上げになります。

石膏ボードに直接塗れる材料があったりしますが、弊社の場合は上記のオガファーザーを貼った上にデュブロンという漆喰調水性塗料を塗って仕上げます。

もちろん、オガファーザー(壁紙)だけで仕上げる場合もありますが、汚れやすいので出来れば塗装をして仕上げることをオススメします。

デュブロンは、天然100%の漆喰調塗料です。 天然チョークが主成分なので、呼吸性も高く、仕上がりはまるで漆喰を塗ったように素材感のある上質な空間になります。塗り替え回数も10回以上可能で張り替える必要がなく、廃棄物を出しません。

カラーは全14色の42色のバリエーションがあるとなっていますが、クワホームでは調色済みのカラーのみで対応しております。
理由は調色するたびに若干の色違いになる事を避けるためです。

デュブロンで塗装した壁が汚れたりキズがついた場合には、その部分を同じ材料で塗れば直せるという安心感とお得感があります。
また、子供部屋をメルヘンチックな色にしたとしても、大人になったらホワイトに塗り重ねるだけでリフォームすることも簡単に出来ますし、材料さえ準備できればDIYでやることも出来ますよ。

 

【塗り壁】

左官屋さんが塗る材料になります。

漆喰(しっくい)・珪藻土(けいそうど)・聚楽(じゅらくかべ)・シラス(白州)・モルタル・ジョリパッドなどがあります。
各素材の特徴はWEBで検索すると出てくると思いますので説明は省きます。

クワホームの塗り壁はヘルシーカラーという材料を使います。
カラー20色あります。お好きな色をチョイスしてください。

ヘルシーカラーの成分は、99%がミネラル成分の粘土と、天然白色珪藻土でできています。
自然な安らぎを感じる天然色を使い、塗壁本来の質感を残し、安心で安全な居住空間ができる、高機能高品質の塗壁仕上材です。

クワホームで使用する壁下地材の石膏ボードは表面がピンク色の紙で出来ています。
これは吉野石膏のハイクリンボードという材料で「シックハウス症候群」の原因となっているホルムアルデヒドを吸収し、さらに分解します。
上記の紙クロスや塗装壁もそうですが、透湿性の高い仕上げ材の下でこそ発揮する高性能な効果を持った壁下地材です。

 

ヘルシーカラー は JIS A 6909(建築用仕上塗料)の品質基準を満たしています。

調湿機能

世界最高水準の調湿機能-吸放湿
性能値138g/㎡
ミネラル鉱物の呼吸によりお部屋の湿度を一定に保ち、室内外からの湿度の上昇を抑制し、カビやダニから人体・住居を守ります。

抗菌効果

抗菌効果 – ばい菌に強い!
ヘルシーカラーは、深刻な健康被害を及ぼす食中毒菌の繁殖を抑えることができ、病院や学校、食堂など特に衛生面を気にかける場所にも安心して使用して頂けます。

ホルムアルデヒド除去

ホルムアルデヒド除去機能
ホルムアルデヒドを吸着して分解する頼もしいシステムです。効果は半永久的。

遠赤外線効果

遠赤外線効果 – もっと健康になる
ヘルシーカラーは、壁材として遠赤外線の反射率が高く、血行促進や体温上昇、免疫力アップなとの遠赤外線効果を得られることが期待できます。

消臭効果

消臭効果-悪臭を撃退!
ヘルシーカラーはどうしても発生してしまうタバコやペットの臭いといった生活臭を効果的に吸着し再放散しません。

天然無機質

安心・安全な材料
天然ミネラル素材99%の材料で安心かつ安全です。

 

ヘルシーカラーで安心安全な暮らしを提供いたします!

 

 

【無垢板】

地球上にはいろいろな木がありますし、建築資材としても沢山の種類の木材があります。

クワホームでは、壁や天井材としては杉・桧・パインをオススメしています。

少し高価な材料になりますが、ウエスタンレッドシダーという木材もあります。
よく、米杉と言われたりする材料ですが、実はヒノキ科に属する木だそうです。
ウエスタンレッドシダーは、白色から濃褐色、赤みの強いものなど様々な色合いがあるのが特徴です。
板材にすると1枚1枚が様々な色を表現します。それが人気のある理由のひとつだと思います。クワホームお客様スタジオの天井にも使っています。

クワホームでは天井に無垢板を使う時は無塗装のままで張り上げます。
その方が気の香りがしますし、気が呼吸しやすいままだからです。
自然塗料であれば呼吸はしますが、木本来の香りが無くなってしまうので塗りません。
なので、大工さんが施工する時は手袋をはめて手垢が付かないように心がけています。

壁に使う時も本来は塗装はオススメしていません。
でもやっぱり、手が触れてしまう所になるので無塗装は心配になります。
塗装はオプションにしていますが、汚れを気にされて塗装をお願いされるケースが多くなっている現実もあります…

この天井材は杉です。こんなに貼れば木の香りがしないはずないですよね(^^♪
床はサクラです。
やっぱり無垢って良いですよね!

 

まとめ

クワホームでは室内の空気がキレイになる材料を基本的にオススメしています。

でも自然素材や無垢材は仕上げ材の中では高めの材料になってしまいます。
なので、予算に合わせて場所を調整しながら採用されることもオススメしています。

例えば、リビングや寝室などのように長い時間いるような部屋に自然素材を使って、トイレ洗面脱衣室などの水廻りや収納には空気を洗う壁紙(ビニールクロス)にしたりとか…使い方はいろいろできます。

新築のお家は新しい材料ばかりで出来ています。
シックハウス法で規制はされていても体に悪い物質はゼロではありません。
新築のお家が完成して御引渡しをするまでに侵入してしまったハエや蚊などの虫は数日で窓の近くで死んでいます。
それと人間を比べるのは違うとは思いますが、少しでも空気がキレイな室内空間をつくりたいと思って家づくりをしています。

子育て世代で家づくりをされるご家族には小さなお子さんがいらっしゃることが多いはず。
是非、空気がキレイなお家で子供の成長を見守っていただけたらと思います。

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