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光熱費と未来の選択

今年は雪が少ないなーと思っていたら、一晩で外は真っ白。
2月を目前にして、やはりそうきたかとがっかりする気持ちと、今降れば3月までは長引かないよなとほっとする気持ちが入り混じった一日となりました。

 

暖房がかかせない季節ですね。
最近は、少しでも節電になればとカイロや湯たんぽが当たり前に家の中にあります。
家計の中で存在感を増してきた電気料金、ガス料金。
灯油やガソリン価格の上昇もいつまで続くのか、先行きが不安ですね。

SDGs(持続可能な開発目標)という世界的な動きの中、脱炭素社会やカーボンニュートラルといった言葉も耳にするようになり、家を建てる時には設備についてもよく考えなければならない時代になりました。

今回はその光熱費について、改めて考えてみましょう。


光熱費って?

一般的に光熱費と言えば、電気やガスなどのエネルギーを使うための費用のことを指し、灯油購入費もここに入ります。水道料金も含めて、水道光熱費という呼び方もあります。

ここでは、一般住宅における電気・ガス・灯油についてお伝えします。

 

オール電化(電気単独)について

『オール電化住宅』この言葉が登場してからもう二十年以上経っていますのでご存知の方も多いと思いますが、以前はガスや灯油で賄っていたキッチン機器や給湯、暖房といった熱供給についてもすべてエネルギー源を電気にした住宅のことです。

当然ながら電気の使用量は増え、電気代は上がります。そのかわり、ガスや灯油の費用は不要となります。
ほかのメリットデメリットについては以下にまとめてみました。

 

オール電化のメリット

○光熱費を一本化することで、基本使用料が節約できる

ガスを使用しないため、基本使用料の負担は電気のみ。

○火を使わないので、火事の心配がほぼない

小さな子供や高齢者にも安心。

○災害時の復旧が比較的早い

電気の復旧は、ガスや水道に比べると、早い傾向にあります。
ガスや水道は、漏れがないか安全確認が必要なため、復旧までに時間がかかることがあるのです。
エコキュート・電気温水器には、ある程度の貯水も可能で、非常用水として使うこともできます。

○室内の空気を汚さない

IHクッキングヒーターはガス機器と違い、火を使わないのでにおいや二酸化炭素は発生しません。

 

オール電化のデメリット

○初期費用が高額

設備・専用機器などガス機器に比べて高い。
ただし、長期的に考えれば、光熱費を抑えることになる場合もあります。

○停電時の設備機能の停止

停電の際には住宅内で多くの設備が機能停止。
冬場の停電は、寒冷地では命取りになりかねません。
復旧までの対策を講じる必要があります。

○調理器具に制限がある

最近はIH対応の調理器具も増えてきましたが、直火ではないため、火であぶったり、フライパンをあおったりはできません。
火を使いたい方には不向きです。

オールガス(電気とガスの併用)について

オールガス住宅は「オール」と言ってもすべてガスで賄うわけではなく、照明や家電などは電気も併用するという仕組みです。
今はガス機器も進化して少ないガスで効率的にお湯を沸かしたり、部屋を暖めたりできるようになりました。

メリットデメリットは次の通りです。

 

オールガスのメリット

○冬場に暖房・給湯の使用量が多い寒冷地では光熱費を安く抑えられる

都市ガスを利用すればさらに安くなる可能性があり、ガス機器の初期費用はオール電化用機器よりも安い。

○停電時にも設備稼働

乾電池仕様のガスコンロであれば、停電時でも調理可能です。
ガスエンジンで自家発電できる機器を使えば、電力会社の電気の供給が止まっても専用のコンセントから電気の使用が可能です。

 

オールガスのデメリット

○初期費用は安く抑えられるが、ランニングコストは高い

電気とガスの両方で基本料金が毎月かかってしまうため、コストは余分にかかります。

○火を使うため、火災のリスクを伴う

小さな子供や高齢者のいる住宅では注意が必要です。

○災害時には復旧に時間がかかる

ガス管は水道管と同じように地下に潜っているため、安全確認に時間を要します。
電気に比べれば、復旧には時間がかかるといえます。

○ガスを燃焼するため、二酸化炭素の排出は避けられない

脱炭素の観点からすると、時代に即しているとは言えませんね。

電気・ガス・灯油の併用

従来通り、電気もガスも灯油も使用する暮らし方です。

それぞれにコストがかかる分調整しやすく、リスクはありますが臨機応変に対応できます。

オール電化、オールガスと比較した際のメリットデメリットを以下にまとめてみました。

 

電気・ガス・灯油併用のメリット

○その時々で各使用量を調整し、細かなコスト軽減が見込める

季節、あるいは時間によってどのエネルギーを使うかその都度選ぶことができるため、こまめにコスト削減のための調整をすることが可能です。

○災害時にも暖がとれる

電気やガスが止まったとしても、灯油で稼働するタイプのストーブであれば暖がとれますし、小規模の調理も可能です。
ライフライン復旧までの支えになりますね。

 

電気・ガス・灯油併用のデメリット

○価格の変動の影響を受けやすい

ある程度の期間は価格が安定する電気やガスと違い(最近はそうとも言い切れませんが)、灯油はガソリンと同じように価格の変動が早いです。
毎日のように変わるので、買い時を逃すとすぐにコストアップになってしまいます。

○火災の危険性と二酸化炭素の排出

前述したようにガスの燃焼には火災のリスクが伴います。
灯油もまた、火を使うためそのリスクは避けられません。
加えて二酸化炭素の排出にもつながり、脱炭素社会を構築するためには歓迎できるものではありません。

まとめ

こうやって見ると、やっぱりオール電化住宅は二酸化炭素の排出もないし、災害時も一時的な対策をしっかりしておけば復旧も早いし、長期的にみればとても有効な選択肢に思えますね。
でも、ちょっと考えてみてください。
電気ってどうやって作られますか?

 

単純に、オール電化=地球に優しいとは言えないことに気付きます。

実は、私の家もオール電化住宅です。

何をするにしても毎日電気を使います。

高騰する電気料金に腹立たしくもなります。

これは、電気がないと生きていけない電気依存症です。

では、どうすればいいのでしょうか。

まずは知ることから始めてみませんか。

たとえば、再生可能エネルギーという言葉は知っていますか?

そのメリットデメリットは?

発電の仕組みは?

カーボンニュートラルって何?

電気がなかった頃ってどうやって暮らしてたの?

調べてみると意外におもしろいですよ。

節電、節電と追い込むより、知ることで自然に意識が変わってきます。

今の生活につながるヒントもあるかもしれませんね。

そうすることで、今一度自分の生活を見直し、改めて未来の事を一緒に考えてみてはいかがでしょうか。

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