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可動棚は便利なようですが、一度高さを決めたらズーッと固定棚になってませんか?

家を新築やリフォームする際のお話の中で、「収納関係」には質問や相談が特に多く、皆さんの関心の高さを感じます。

せっかくの計画ですから、収納の中といえども細部にまでこだわって、自分たちの暮らし方に合わせた収納をしっかり備えておきたいですよね。

 

とはいえ、子供の成長や家族の生活の変化に合わせて、物の量や種類は変化していくため、どのように収納を考えておけばいいのか迷ってしまいますよね。

そこで、先の事は分からないから、棚の高さや位置を変更できる「可動棚」しておけば、安心と考えられる方も多いです。

 

今日はその「可動棚」についてお話していきたいと思いますので、ぜひ収納の棚について検討する時の参考にしてみてください。

 

 

【可動棚ってどんなもの?】

 

まずは、可動棚がどんなものか確認しておきましょう。

 

可動棚とは、簡単に説明すると動かせる棚のことです。

棚柱から棚板を外して移動することが可能なので、収納する物に合わせて、その棚の高さや位置を動かすことができます。

 

棚の固定方法には次の2種類のタイプがあります。

 

《ブラケット式》(持ち出しタイプ)

 

ブラケット式では、背面の壁に固定した2本の棚柱にブラケット金具付きの棚板を引掛けて、好みの高さに調節します。「可動棚」と言えば、こちらをイメージされる方が多いと思います。

 

メリットは、棚柱を背面の壁に固定しますので、背面に壁があれば設置場所を選ばないことです。

とはいえ、背面の壁の内部には、予め下地補強をしておく必要がありますから、計画の段階で、可動棚にする場所は決めておく必要があります。

 

デメリットは、「重い」ことです。

ブラケット2本が棚板に固定されていますから、その重量は想像以上に重いです。

棚の長さや奥行きが大きくなればなるほど、ブラケットも大型になるため、軽々と簡単に移動するというわけにはいきません。

 

《ダボ式》(4点支持タイプ)

 

ダボ式は、棚の左右の壁に、棚柱を左右の奥と手前にそれぞれ設置します。

その4本の棚柱に「ダボ」と呼ばれる棚受金物を4つ取り付け、その上に棚板を乗せて棚板の高さを調節していきます。

 

メリットは、棚板とダボが独立しているため、棚板をいったん床に置いておいて、ダボを好みの高さに移動し、棚板をダボの上に乗せるといった感じで、ブラケット式と比べて、移動するのに力があまり必要でないことです。

 

デメリットは、棚柱を設置ができる壁が必ず左右に必要で、その壁がない場所には設置ができないことです。

 

 

【可動棚は使ってる?】

 

では、実際に採用した方は可動棚を上手く利用できているのでしょうか。

 

聞くとほとんどの方は「入居の時に収納するものに高さを合わせただけで、その後変えていない」とおっしゃいます。

また、「変更したけど棚は重いし、棚柱にブラケットに引掛けるのが難しいし、棚の上の荷物を移動しないといけないのは大変だから、もうしない」とおっしゃる方も多かったです。

 

「使っている」という方は非常に少なく、使用している内容も「子供が使っているこの列だけ、子供の手が届く高さに変更している」という部分的なものでした。

 

可動棚にしておけば、好きな時に好きなように「カスタマイズできる」という便利な棚にする予定だったはずですが、棚を移動させることが容易でないとフル活用は難しいといったところでしょうか。

 

 

【注意ポイントは?】

 

ここまでの話でいくと、「可動棚は不要なの?」と不安になってきますよね。

いえいえ、上手く利用することができれば、可動棚はやはり便利で有能な収納棚ですから、設置する時の注意ポイントをいくつかご紹介します。

 

《ポイント:必要な部分のみ可動棚にする》

 

収納一面を全て可動棚にしておいた方が、将来の変化に広く対応できそうな気がしてしまいますが、実際は可動した方が便利な部分はそんなに広い範囲ではありません。

 

例えば、家電や靴、本等などは、ある程度標準的な大きさが決まっていますから、標準のサイズで固定棚としておいても支障がない場合が多いです。

 

収納するものによって、可動棚の方がいい場合もありますが、一般的に固定棚に比べて費用がかかってしまいますし、この列だけとか、手が届く範囲だけなど、管理できる範囲を可動棚にするのがおススメです。

 

《ポイント:棚の重さに注意する》

 

ブラケット式のデメリットでもお話しましたが、棚を移動するのは重労働です。特に棚板の素材を集成材にした場合の重量はかなりのもので、女性だと結構キツイと思います。

 

ステキに演出することを優先したい部屋でしたら、集成材を使用するのもいいと思いますが、パントリーやシューズクローゼットの内部など、見えない場所は軽い棚板を検討してみましょう。

 

重くて一人では動かせないとなると、やっぱり使わなくなってしまいます。

 

《ポイント:棚の幅を揃えておく》

 

計画時にある程度、ここにはコレをおこうと決めていても、意外と棚が足りなくなったり、余ったりすることはあります。

可動棚の幅を揃えておけば、他の列や、他の部屋の可動棚に使いまわすことができます。

 

可動棚を有効に使える幅が広がりますので、棚の幅を揃えておくことを検討してみてくださいね。

 

 

【まとめ】

 

暮らし方の変化に対応した高さや位置に、自分たちのタイミングで変更できることは、可動棚の最大の魅力です。

 

しかし、実際に棚を移動するためには手間と時間と体力が必要で、頻繁に変更することはかなり難しいと思います。

 

せっかく費用をかけてつくる可動棚ですから、「とりあえず全部を可動棚にしておく」のではなく、必要な場所に必要な分だけ取り入れて、有効に活用して頂きたいと思っています。

 

同様に、収納するものをしっかり計画しておけば、可動棚がなくても充実した収納をつくることは可能です。

 

ぜひ、可動棚を検討する際に参考にしてくださいね。

 

 

 

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