造作洗面台が人気ですよね! でも、使ってみてどうなんでしょうか? メリット・デメリット
新築やリフォームする際に、こだわりのスペースには自分達らしいデザインを取り入れたいと思うもの。
多くの方が、そのこだわりのスペースの一つに洗面スペースをあげています。
毎日何度も使う大切な場所だからこそ、デザインにも機能性にもこだわった素敵な空間にしたいですよね。
そんな希望から、メーカー商品であるユニット洗面台ではなく、自分達らしい造作洗面台を選択される方が増えています。
今日は、造作洗面台のメリットとデメリットについてお話していきますので、絶賛検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
【メリット①希望のデザインでつくれる】
造作洗面台の最大のメリットは、何といっても自分達好みのデザイン、機能を備えた洗面台が手に入れられることです。
洗面台を構成するアイテム一つ一つを、色・形・大きさ・素材まで、全てにこだわって自由に選ぶことができます。
具体的には、洗面ボウル・水栓・カウンター・照明器具・鏡・タイル・収納のようなアイテムです。
それに加えて、壁や床の仕上げをトータルにコーディネートし、自分達らしいオシャレな空間をつくることが可能です。
また、デザイン面だけでなく、カウンターの高さや水栓の位置、照明が当たる位置・角度や収納の配置など、機能面でも自分達の希望通りにつくれます。
一方、メーカーのユニット洗面台では、準備された選択肢以外を選ぶことができません。
そこが「自分達らしさ」や「自分達だけのオリジナルという特別感」を求める多くの方が造作洗面台を選択される一番の理由となっています。
【メリット②ピッタリなサイズでつくれる】
造作洗面台の2つ目のメリットは、その家の間取りや使う人の身長などに合わせて、ピッタリなサイズでつくることができる事です。
ユニット洗面台は、あらかじめ決められたサイズの中から選ぶしかありません。
そうすると間取りにピッタリなサイズにならず、ちょっと大きすぎたり、逆に微妙に隙間ができてしまったり、ちょっと高さが高すぎたりすることがあります。
造作洗面台の場合は、サイズも自由につくることができるため、サイズ的な制約が一切ないことも大きなメリットです。
凹凸がある壁面や、曲面の壁面など複雑な間取りでも、幅も高さも奥行きも、ピッタリなサイズで洗面台をつくることが可能です。
コロナ禍で感染対策への意識が高まり、玄関を入ってすぐ手洗いができるように小さくていいから洗面スペースとりたいと希望される方が増えました。
限られたスペースの中でコンパクトにまとめることができる事も造作洗面台の魅力でしょう。
また、リフォームで洗面を更新する際にユニット洗面台で丁度いいサイズがない方にもおススメです。
【デメリット①費用が高くなりやすい】
造作洗面台は、ユニット洗面台に比べて費用が高くなる場合が多いです。
一番の理由は、たくさんのアイテムを見るうちに、カウンターの素材や水栓、タイルによる装飾や照明器具など、こだわりすぎて高価なものを選んでしまいがちな事です。
予算オーバーにならないよう、ある程度余裕を持った予算計画で進めていくことが大切です。
また、ユニット洗面台は、メーカーが同じ商品を効率よく大量生産していますので、販売価格を抑えることができます。
一方、造作洗面台は、お客様のオーダーに合わせて製作されますので、コストが割高になってしまうことも費用が高くなりやすい理由です。
【デメリット②お手入れに手間がかかる】
造作洗面台は、ユニット洗面台に比べてお手入れの手間が増える場合が多いです。
ユニット洗面台は、カウンターと洗面ボウルが一体になっていたり、水栓を操作したとき、水でカウンターを濡らさないような水栓の取付位置になっていたりと、お掃除面に配慮されている商品が多いです。
造作洗面台では、カウンターと洗面ボウルの継ぎ目や水栓のまわりに、水や汚れが溜まりやすかったりします。
また、洗面ボウルと水栓の組み合わせの相性が良くない場合、水の飛び散りが大きくなったりすることもあります。
お手入れが気になる場合は、カウンターと洗面ボウルが一体になった一体型タイプや、カウンターの下に洗面ボウルが取り付くアンダーカウンタータイプで検討してみるのもいいかもしれません。
【デメリット③完成品のイメージや使い勝手が分かりにくい】
ユニット洗面台は、メーカーのショールームへ足を運べば実物が簡単に確認できますし、
人間工学とお客様の声により設計されていますので、多くの方が使いやすく感じるはずです。
一方、造作洗面台は、完成するまで想像通りのデザイン、使い勝手になっているかが分からず、実物を確認できないことが最大のデメリットと言えます。
最近では、インターネットやSNS上にたくさんの造作洗面台の実例画像があり、自分達好みのデザインをすぐに見つけることができます。
しかし、デザインを同じようにすることは簡単にできますが、その実例の家族が使いやすいからといって、自分達家族にとって使いやすいとは限りません。
実例と同じアイテムを使って、同じサイズ感でつくったら、水栓まで遠くて手が届きづらい事や、洗面ボウルの位置が高すぎて、肘から水が垂れてしまうということになりかねません。
他の家族のデザインは、好みのイメージの参考程度と考えて、自分達の家族構成や使い方、家族の身長に合わせた高さなどをしっかりイメージして検討していきましょう。
【まとめ】
このように造作洗面台には、メリットとデメリットがあります。
お掃除面では、やはりひと手間増えるケースが多いですが、理想の洗面スペースを手に入れられることは、日常に高い満足感を与えてくれます。
失敗しないコツは、SNSや雑誌で見たままの同じ造作洗面台をつくってしまうのではなく、その理想のアイテムを、自分たちにピッタリくる使い方や、幅・奥行・高さに当てはめて、使いやすさをしっかり検討する事です。
ぜひ参考になさって、デザインだけでなく、使いやすい自分達だけの特別な造作洗面台を手に入れてください!
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