浴室暖房乾燥換気扇は要る派?要らない派?使う?使わない? メリット・デメリット
先日、iphone13が発売になりましたね。
iPhoneをお持ちでない方にはあまり興味のないことかもしれませんが、毎年新しいバージョンに変わっていくものって電化製品に多いような気がします。
毎年新しいバージョンを発売されたって、そうそう毎年交換は出来ないですよね?
昨年、iPhone7からiPhone12に買い替えた桑原です。
1年経ちましたが、全ての機能を使い切ってるかと言えば、全くです。。。
スマホの考え方としては自分がやりたいことが出来ていればそれでいいのでしょうね。
でも、使い方を知らないだけでもっと便利な機能がたくさん入ってるんでしょう。
物を買う時に『あったらいいな』くらいの浅い気持ちでグレードが高い方を買うことってありますよね?
家づくりでも『あったら便利だろうな…』と思って付けたものの、実は使ってないものがあったりします。
今回は【浴室暖房乾燥換気扇】について考えてみましょう。
浴室暖房乾燥換気扇とは
各ユニットバスメーカーの標準仕様は換気扇単体になります。
そこにオプションで【浴室暖房乾燥換気扇】が用意されていてグレードアップできるというコトになります。
【浴室暖房乾燥換気扇】は文字通りで換気扇機能の他に【暖房】と【乾燥】の機能が備わっている換気扇です。
名前に入っていない【涼風】機能も付いています。
最近では【プラズマクラスター】機能が付いているものもあり、梅雨の時期のじめじめカビや冬のカビの元となる浮遊カビ菌を抑えることが出来たりします。
浴室暖房乾燥換気扇の熱源は電気式とガス温水式があります。
工事が簡単で導入費用がガス温水式と比べて安いけど、ランニングコストが高いのが電気式です。
工事費と設備費が高いけど、ランニングコストが安いのがガス温水式です。
ガス供給会社さんはガス温水式を勧めますね。ガスが売れますからね。
でも圧倒的に多いのは電気式です。導入費が安いですからね。
電気式には100ボルト用と200ボルト用があります。どちらにしても専用回路で接続になります。
オール電化のご家庭では200ボルトを導入する方がほとんどです。
パワーがあるし、電気料が安く済みますからね。
【暖房】
冬の寒いシーズンの入浴前にスイッチオン!
事前に浴室を暖めて、ヒートショック対策に有効です。
ヒートショックとは浴室と脱衣室の寒暖の差からおきる血圧の変動から心臓に負担がかかり倒れたりすることです。※正式な医学情報を参照ください。
入浴時の死亡件数が交通事故件数より多いって知っていますか?
山形県では入浴時の死亡件数は交通事故死の4倍以上と言われています。
家のつくりや機器の性能にもよりますが、浴室の入口を開けて脱衣室も併せて暖房すればより効果的な使い方にもなりますよ。
ただし、入浴中は消してくださいね。
温風が出ていてもその風が濡れた体にあたると体温を下げてしまうんです。
正しい使い方で快適に使いましょうね。
【乾燥】
雨の日や花粉の時期などに外に洗濯物を干せない時に便利ですね。
居室での室内干しだとニオイや湿気が気になりますし、場所を取ったり見た目も良くないですよね。
浴室であれば邪魔にもなりませんし、乾燥時間も短く済みます。
【換気】
お風呂をキレイに保つためには換気が重要です。
湯気が充満し続けて良いのは入浴時だけですね。
お風呂の理想的な換気方法をお伝えします。
1日の中で最後にお風呂に入った方は、最後に浴槽のお湯を抜き、天井や壁面に冷水シャワーをかけて冷やしてお風呂を出る。
出たら入口を1センチくらい開けたままにする。
ユニットバスは密閉度が高いので隙間があった方が換気効率が良いそうです。
最近のユニットバス入口は閉めた状態でも換気用の隙間が出来るものもあります。
換気扇をONにしたまま3時間から6時間は付けっ放しにして完全乾燥させるとカビの発生を抑えることが出来るそうです。(自論)
【涼風】
夏の入浴時にのぼせ防止や爽快感を得られます。
冷房ではないですが、濡れた体には爽快ですね。
夏はシャワーだけという方もいらっしゃると思いますが、疲労回復のために湯船につかって体を温め、涼風を浴びてクールダウンがオススメです。
浴室暖房乾燥換気扇のメリット
1.事前(予備)暖房で冬の寒い時期のヒートショック対策が出来る
2.冬の浴室も脱衣室も暖かくて快適に入浴できる
3.洗濯物が外気の影響を受けずに干せて、乾燥までの時間を短くできる
4.乾燥と換気でお風呂をキレイに清潔に保つことが出来る
浴室暖房乾燥換気扇のデメリット
1.標準換気扇より高い
2.配線・専用ブレーカー・設置費工事が増える
3.壊れた時の交換も同じサイズになるから費用が掛かる
4.ランニングコストが増える/電気式は電気代が高い/ガス温水式はガス代がかかる。
まとめ
暖房乾燥換気扇のメリットとデメリットを並べてみるとメリットが多いのは一目瞭然です。
でも、その内容が自分の暮しの中で価格に見合っているかどうかですよね。
暖房乾燥換気扇を選択すると200ボルトタイプで15万位プラスになります。
いかがですか?
ヒートショックに関しては、昭和の時代の家であれば予備暖房があった方が絶対快適です。
でも、家の断熱レベルが低いのであればランニングコストは余計にかかることになります。
今であれば、断熱・気密のレベルが高い住宅を建てている住宅屋さんが多いはずなので、ヒートショックになる環境は少なくなっていると私は信じています。(依頼する住宅屋さんに聞いてみてください)
乾燥に関しては、洗濯干し場を充実したいのであれば必需品なのだと思います。おススメですよ!
実は25年前に建てた私の自宅には【浴室暖房乾燥換気扇】が付いています。物干し竿(棒)も付いています。
確か…『あったら便利だろうなぁ』くらいで付けたのだと思います。
ところが換気扇しか使ったことはありません。。。
私の家族は多い時で4世帯住まいでした。
入浴する時間もマチマチでしたし、ユニットバスのキレイな使い方も知らずに使っていました。
冬でなくても浴槽のお湯は最後に入った人が抜くこともなく入りっぱなしだから湯気(湿気)が漂いっ放しだったと思います。
家族が多いと規則正しくは使えないものです。。。
カビが生えやすい状態なので物干しとして使ったことがありません。
以前、御引渡しをしたお客様のところに伺った時にビックリしたことがありました。
お風呂の入口を開けっぱなしにしてたんです。
私はお風呂の入口は出入りする時以外は閉めて育ったものですからカルチャーショックでした。
そのお客様は家族全員がお風呂に入り終わったら、最後にお湯を抜いて換気扇を回しっぱなしにして入口の戸を開けておくと育ったそうです。
正解ですよね!
浴室が乾燥してカビも生えにくい状態を毎日続けてるんです。
いかがでしょうか?
浴室暖房乾燥換気扇のメリット・デメリット・付けているのに使わない私の自宅の体験談をお伝えしました。
浴室暖房乾燥換気扇は要りますか?要りませんか?
洗濯物だけであればドライルームを設ける方も多いですが、費用面からすると浴室を使った方が安いのかもしれません。
ユニットバスを正しく使っていけるのであればアリですね!
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